Daily Archives: 02/15/2010

能力の限界を超えて

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先週の土曜日に見たNHKのドキュメンタリー番組は凄かった。

番組のテーマタイトルは、世界のトップアスリートの肉体・パフォーマンスに

最新撮影機器と科学を駆使して迫る大型シリーズ「ミラクルボディー」。今回は

冬季五輪のアルペン・ダウンヒルのトップ選手に注目し、その能力に迫る内容

でした。高速・急斜面で選手達は恐怖をどうやって乗り越えているのか。トップ

選手の筋肉や脳を比較しながら番組は進みます。

最高時速160kmで急斜面を滑降し、転倒すれば死につながりかねない恐怖と

闘いながらレースをする選手達。この競技の王者であるノルウェー出身のアクセル

・スピンダル選手は、一度レースで顔面を骨折するという大きな事故を乗り越え、

チャンピオンとして君臨しているトップアスリートです。大怪我による心理的恐怖

が原因で元のようなレースはできないと言われているなかで、なぜスピンダル選手

は恐怖を克服し復活できたのでしょうか。

時速160kmの滑降中は景色がものすごいスピードで目に飛び込んでくるので、

まばたきの瞬間に多くの情報が失われます。恐怖は脳への情報量不足が原因

のひとつなので、選手は情報量を極力減らさないように、本能によってまばたき

をしないのだそうです。

スピンダル選手のレース中の“まばたき”は1分間に1回だけです。他の選手と較

べて、まばたきの回数が極端に少ないのです。参考までに剣道のトップ選手は

1分間に4回、卓球のトップ選手では1分間に5.5回です。1分間に1回だけの

“まばたき”は、能力の限界を超えたスピードに挑むために心を強く持ち、集中力

を極限まで高めた結果です。心の強さを持ち続けることにより体に新しい反応が

生じたのです。

命をかけるようなスポーツ選手と同じ気持ちで自分は仕事に向かっているのだろうか。

本能を呼びさますような極限状態を超えるチャレンジの場に身を置いているのだろうか。

ふと自分自身に問いかけた週末でした。