Monthly Archives: 3月 2010

戦略を考える人

0
Filed under 会社
政治の話ですが、小泉政権下で行われた総選挙で郵政民営化に反対した

亀井大臣が、郵貯限度額や簡易保険の加入限度額の引き上げ案を含む郵政

改革の法案を国会で通そうとしています。

これに対して、民間金融機関などが一斉に反発し、鳩山政権下では方針や

進め方に対して意見調整で右往左往しており、亀井大臣のキャラクターも

相まって、マスコミが連日報道して大きなニュースとなっています。

亀井大臣は、『経済を活性化しなければ、財政再建にもならない』と述べ、

郵政改革による民業圧迫や財政規律悪化などが無用の心配であるとの考え

を示しています。

これら一連の流れを見ていてひとつ気づいたことがあります。将来に焦点

をあてた議論に本当の意味があるということ。目先の問題解決も大切ですが、

先読みの中長期戦略の目線を持たなくては、将来の成功は得られません。

特に、将来の成功ビジョンを示して実行するリーダーの役割は重要という

意味において、諸外国とくらべて中長期戦略の実行力に欠ける今の内閣が

少し心配になります。

亀井大臣は1936年生まれの戦後焼け跡世代。

鳩山総理は1947年生まれの団塊の世代。

何も無いところから国の発展土台を作ってきた世代と、

時代の流れをキャッチすることで成功をつかんできた世代。

先読みのできる人の器がどのような環境下で育まれるのか考えたいと思います。

耳障りの良い言葉を耳にしたら・・

0
Filed under 会社

オバマ米国大統領が政治生命をかけて推進した医療保険制度改革法案が

ついに成立しました。これにより先進国のうち、唯一、普遍的医療保険制度が

ない国という汚名をそそぐことになりました。今回の措置で3200万人が新たに

医療保険の恩恵を受けることになり、既存の疾病を理由に保険会社が保険加

入を拒否したり、高い保険料を取り立てる問題点も相当部分で改善される見通

しです。一方で、新制度導入にあたり、10年間に約85兆円の政府財政が投入

されるそうです。

もともと米国は、個人のことは個人で解決するという自己責任に基づいた自由

主義が政策の基本でした。しかし今後は人に手厚い社会主義的な政策にシフト

していくかもしれません。オバマ大統領のリーダーシップにより、どのように米国

が変化していくのか、注視していきたいところです。

日本も民主党政権になってから、子供手当の導入に象徴される耳障りの良い

言葉が増え、社会主義的な保護政策が矢継ぎ早に打ち出されています。そう

した政策自体は悪いものではないと思いますが、政策を実行する財源をどうや

って確保していくのでしょうか。鳩山政権下では消費税を上げないと公約してい

ますが、“入るを量りて出ずるを制す”と言われるように、財政破綻をきたすような

ことのないよう、民主党政権には注意して舵取りをしてもらいたいものです。

日本は資源の無い国なので、企業にとって成長を促す政策がなければ景気は

良くなりません。リーマンショック以降、アジア各国が急速に景気を回復している

のを見ると、目先の社会保障もいいですが、先読みをした国家の戦略マップを

描き実行するリーダーシップが必要だと強く感じています。

結果でなく正解を?

0
Filed under 会社

ゴルフの話をひとつ。

ゴルファーにとって、パットは最も心の動揺が表れやすい瞬間です。誰でも短い

パットがカップに蹴られて動揺し、その後のプレーが思うようにならず悔しい思い

をした経験があるでしょう。

すでに他界されましたが、アマチュアゴルフ競技の最高峰である日本アマチュア

ゴルフ選手権に6回も優勝した伝説のアマチュアゴルファーで中部銀次郎さんと

いう方がおられました。その残された深みのある言葉は、あの青木功プロも絶賛

するほど傾聴に値します。

中部氏によれば、パットでは結果よりも正解を求めてプレーする気持ちがあれば

動揺しないのだそうです。結果にとらわれると、失敗するかもしれないという恐怖

がミスを誘う。パットでの正解は、結果は神のみぞ知るくらいの覚悟を持ち、自分

にとって良い打ち方ができたかどうかに楽しみを見出せるかどうか。

結果良ければすべてよし、と考えるか。あるいは禍福はあざなえる縄のごとし、と

考えるか。心に作用する見えないものを感じとれると、ひと皮むけたゴルフが楽し

めるようです。

諦めない努力

0
Filed under 会社

バンクーバーオリンピック、最終日最後の種目である男子アイスホッケー決勝、

米国対カナダの試合は見ごたえのある内容でした。だいぶ昔になりますが、

大学時代に部活で同じスポーツをしていたこともあって、朝早く起きてテレビを

見入ってしまいました。

カナダが2対1とリードしたまま、試合終了間際に奇跡が起きます。終了時間残り

30秒で米国が同点に追いついたのです。米国選手のゴール前での勝利への

執念を感じさせるプレーには凄みを感じました。絶対に諦めない努力が伝わって

きたからです。

その後の延長戦まではテレビで見られなかったのですが、同点に追いついた

米国がそのままの勢いで勝つのではと思っていました。しかし、あとでネットニュ

ースを通じて知ったのですが、最後はカナダが、若きエースであるクロスビー

選手が決勝ゴールを決めて金メダルを獲得したのです。

今大会、厳しいマークを受けて結果を残せず埋没気味だったスーパースター

が最後に光を浴び、金メダルで国民を熱狂の渦へと導いたのは何かのめぐり合

わせなのでしょうか。

『子供の頃から何千回とこの瞬間を夢見てきた。』

国民的ヒーローになったクロスビー選手は優勝インタビューにこう答えたそうです。

何千回という夢の裏で何千回という諦めない努力があったのだろうと思わずには

いられませんでした。