バンクーバーオリンピック、最終日最後の種目である男子アイスホッケー決勝、
米国対カナダの試合は見ごたえのある内容でした。だいぶ昔になりますが、
大学時代に部活で同じスポーツをしていたこともあって、朝早く起きてテレビを
見入ってしまいました。
カナダが2対1とリードしたまま、試合終了間際に奇跡が起きます。終了時間残り
30秒で米国が同点に追いついたのです。米国選手のゴール前での勝利への
執念を感じさせるプレーには凄みを感じました。絶対に諦めない努力が伝わって
きたからです。
その後の延長戦まではテレビで見られなかったのですが、同点に追いついた
米国がそのままの勢いで勝つのではと思っていました。しかし、あとでネットニュ
ースを通じて知ったのですが、最後はカナダが、若きエースであるクロスビー
選手が決勝ゴールを決めて金メダルを獲得したのです。
今大会、厳しいマークを受けて結果を残せず埋没気味だったスーパースター
が最後に光を浴び、金メダルで国民を熱狂の渦へと導いたのは何かのめぐり合
わせなのでしょうか。
『子供の頃から何千回とこの瞬間を夢見てきた。』
国民的ヒーローになったクロスビー選手は優勝インタビューにこう答えたそうです。
何千回という夢の裏で何千回という諦めない努力があったのだろうと思わずには
いられませんでした。