Monthly Archives: 9月 2010

先んずれば制す

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尖閣諸島での中国漁船衝突事件の顛末で、政府がマスコミから批判を浴びています。

船長を逮捕したにもかかわらず、拘留中に帰国させてしまった政府の対応に非難が

上がるのは仕方がないことでしょうが、国益を考えた決断だったのであれば、

それも一理あるのでしょう。いろいろな立場の人達がいろいろな意見を持つことは

構わないと思います。しかし、ことが国家間の問題となれば、ひとつひとつの決断

には大変重い責任が生じます。

領土問題は国家の根幹を成す非常に微妙な問題なので、どこの国でも、歴史を踏まえ、

先を読んだ戦略により、国家間の交渉に臨んでいると聞きます。そうしたなかで、

今の日本において、この問題に対する先読みをした戦略は存在するのでしょうか。

もしあるとすれば私の心配は杞憂であり、ひと安心なのですが、

場当たり的な外交だとすれば、国家安全保障上、由々しき事態であることは

間違いないでしょう。

今後、経済大国である日本にとって、為替、貿易、資源の問題など、

諸外国との交渉ごとは、ますます重要になるでしょう。

そのような情勢において、日本政府が、今回のような批判と混乱を招くような

姿勢であれば、日本の未来に危ういものを感じざるを得ません。

常に未来の方向性を示唆する態度が、アジアのリーダーとして求められている気がします。

皆さんはこの問題をどう捉え、どのように考えますか?

座右の銘

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皆さんはどんな座右の銘をお持ちですか。

日々変化する状況に冷静に対処するために、私は座右の銘として、不動心、

を置いています。不動心には、動揺することのない精神、という意味があります。

周囲の状況に流されず、仮に影響を受けたとしても、すぐに平常の精神に戻れること。

仕事をする者として、不動心を持つことは正しい道であると信じています。

ではどうしたら不動心を持つことが出来るのでしょうか。

 仏法の「般若心経(はんにゃしんぎょう)」に「色即是空、空即是色」とあります。

色即是空(しきそくぜいくう)とは、この世にある一切の物質的なものは、

そのまま空(くう)であるということ。空即是色(くうぞくぜしき)は、

一切の存在は現象であって空であるが、その空であることが体得されると、

その現象としての存在がそのまま実在であるとわかるということ。

小生にはいささかわかりにくいのですが、きっと自分の周りで起こる全てのことに、

いちいち反応するのではなく、泰然自若として胆力を練る。

そういうことなのかなと思っています。

般若心経と不動心、相通じるところがあるのではないでしょうか。

正義とは?

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皆さんは以下の質問にどのように答えますか?

「一人を殺せば3人が助かる状況だったら、あなたはその一人を殺せるか?」

「金持ちに高い税金を課し、貧しい人々に再配分するのは公正か?」

「前の世代が犯した過ちを、私が償う義務はあるか?」

これらの問いは米国ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける、

政治哲学者マイケル・サンデル教授の超人気講義のテーマである

「Justice(正義)」の題材である。

先日、日本の東京大学にてサンデル教授の特別講義が開かれた。

ユーモアを交えながら、正義とは何かを問う講義に800人もの人が参加し、

対話形式で聴衆参加による熱い討論が繰り広げられたようである。

サンデル教授は、社会に生きる上で私たちが直面し、ときに決断を迫られる問題

を取り上げ、身近な題材から聴衆に問いを投げかける。

金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥

には、つねに哲学・倫理の問題が潜んでおり、この問題に向き合うことなしには、

よい社会をつくり、そこで生きることはできない、と説く。

たとえば、イチローの年俸は米国大統領の42倍、日本の教師の平均所得の

400倍。これって公正か?さらにイチローの高額年俸に税金を課すことは

間違っているのだろうか?こうした簡単に結論が出ない問題にサンデル教授は

正面から取り組んでいく。権利、平等、自由、規範、道徳など言葉の定義を探り

ながら何が正しいのかを論じていく。

個人的人権や倫理観、功利主義や自由主義など、古今の哲学者の取り組みを吟味

し引用することで、参加者全員を巻き込んで議論を展開していくサンデル教授は

さしずめ現代のロビンフットといったところか。

サンデル教授はこう言う。『哲学は私たちの生活に深く関わっている。』

さて、皆さんはどう考えますか?