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ストーリーとしての競争戦略

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ビジネス書では異例の10万部以上売れている一橋大学の楠木建教授が書かれた

「ストーリーとしての競争戦略」を拝読いたしました。

楠木教授はユニクロの柳井社長など日本の名だたる経営者との交流もある学者であり、

今回書かれた「ストーリーとしての競争戦略」は、現場視点にもとづく理論の展開が

興味深く、あっという間に読み終えてしまいました。

すでにお読みになられた方もおられると思いますが、

僭越ながら書籍の内容を主観的かつダイジェスト版でご紹介させていただきます。

・     すぐれた戦略に共通する成功要因の割合は、「違いをつくってつなげる」という理屈が20%である。残りの80%は運であるとも言える。

・     しかし、20%の理屈を組み立てるとき、アクションリストの羅列ではなく、日常業務の延長線上にあるストーリーが戦略として刷り込まれていることが大事である。

・     戦略は、誰も頼んでいないような大言壮語な話ではなく、新しくない当たり前の話を、理屈の合った時間軸の展開で表現することにより、本当の価値を生みだしていくものである。そして戦略は組織でなく人がつくるものである。

・     戦略ストーリーの神髄はつながりであり、聞いていて面白いものであれば、つまりすべらない話であれば成功する確率はかなり高いと言える。

楠木教授の考えは、人の心と動きに焦点をあてて戦略を定義されているところが

新鮮ですね。学者の先生の理論を現場に持ち込んでも、現場では理論どおりに

うまく運ばないこともあるでしょう。しかし、直感的にいけそうな話に戦略を練りこむ

ことがいかに大事であるかを考えさせられました。

戦略を考える人にとっては、是非とも読んでおくべき本ではないでしょうか。