実は当社、十数年前にウェアラブル事業に参入したことがあります。
ウェアラブルという言葉がそれほど普及していなかった時代です。
米国のベンチャー企業と提携し、
日本の建設現場などで活用するソリューションを企画して
顧客にプレゼンした記憶があります。
結局、事業としては時期尚早ということで本格参入を見合わせましたが、
最近、ウェアラブル関連ニュースが新聞紙面を賑わしているのを見ると、
あの頃のことが懐かしく思い出されます。
ウェアラブルの代表格として、米国のベンチャー企業が開発し、
巷で大流行している「Go-pro」という小型の撮影機器があります。
もともとサーフィン大好きの創業者が、
自分のサーフィンする光景を撮りたいと思ったのがきっかけで
起業して作ったものですが、
使いやすい編集ソフトでユーチューブにアップしやすいサービスも一緒に
用意したのが成功の要因だったようです。
年々縮小傾向であったカメラ市場において、「Go-pro」の成功から学ぶべきこと。
それは、市場の成長と事業の成功は別の観点で考えるということです。
見向きもされない市場にダイヤモンドの原石を見出すセンスを持ち、
現場のニーズをくみ取って、
メーカーとサービスの違いを認識した事業展開の視点を持つこと。
ビジネス成功の鍵はここにあるのかもしれません。
当社の事業領域である画質改善関連の半導体事業においても、
日本国内のパネルメーカーの多くが撤退しているなかで、
残った日本市場のなかから世界を席巻する気鋭のサービス
が出てくる可能性は十分にあると思います。
独自の画質改善技術を当社は世界各国で特許申請中であり、
新しいコンセプトで新たな時代を切り開いていく姿勢は
創業以来変わっておりません。