当社の事業分野に関わる技術「有機EL」についての話を少しばかり。
有機ELは、画面の優れた表示装置として注目が集まっており、
「EL」は、炭素と酸素に電圧をかけると光が出る物理現象
「エレクトロ・ルミネッセンス(EL)」に由来しています。
家電販売店では、OLED(オーレッド)の表示で薄型テレビとして展示されており、
米アップル社の次世代i-Phoneにも採用が予定されています。
過去に、製品化に至る低コスト開発化の壁が立ちはだかってきましたが、
技術進歩により市場に受け入れられる価格帯までハードルが下がってきました。
一方で市場では、液晶パネル製造開発の競争激化により利益率が低下し、
液晶事業の採算が悪化しており、中国をはじめとする各国のパネル製造工場の
生産ラインを「液晶」から「有機EL」にシフトする動きが加速しています。
このように昨年度後半より市場が急拡大している有機ELの一番の特徴は、
液晶に不可欠なバックライトが不要なことです。
液晶より薄く、そして軽く製品化できます。
動画の応答速度も液晶の1000倍以上で残像はなく、
白色の有機ELだけを使えば照明にもなります。
実物を見るとその鮮やかさとシャープさに驚かされます。
画面を曲げることもでき、アイデア次第で市場を創出できる可能性を秘めた
未来のイノベーション素材なのです。
そして実は、当社が最も力を入れている分野でもあります。