休みの日に友人の画家に誘われて美術館に行ったときの話。 - ひととおり絵画の解説をしてくれてからの会話。 「この中で気になる絵あります?」 『これかな (と指した作品がモネの“睡蓮”であった)』 「どう感じましたか?」 『落ち着いた印象かな・・・』 「1週間後にまた来て見たら、違う印象を受けるかもしれませんよ。」 『そうかなー』 「それが絵を見るときの楽しみなのです」 同じ人でも時間軸によって絵から受けとれる印象が変わるのだな、と実感した 瞬間でした。 企業でのリーダーの仕事は、常に変化する環境下で、さまざまな人たちの考え を纏め目標に向かって同じベクトルに向くように指導して、成果を出すことです。 成果を出すことで、メンバー全員の物心両面を満たすことができるのです。 どんなに優秀な人材が集まっても、違うベクトルに向かって個人が勝手に進め ば、結果はプラスになるどころかマイナスになる可能性もあります。 人の力の源泉は、皆がそれぞれ持っている潜在能力であり、一人一人違うと 思います。違うということは、潜在能力を活かす方法も一人一人違うという ことでしょう。才能に恵まれた人材を選びだし、目標とする成果をはっきりと 示し、人の強みを伸ばしながら動機づけし、成果につなげていく。 簡単ではありませんが、成功すれば人材は会社の財産である人財となります。 リーダーの仕事には大きな価値があるのです。 たまには週末に美術館に行かれてはいかがでしょうか。 仕事につながる大きな発見をするかもしれません。
人と財
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